住まいの性能を決める指標

住まいの性能を決める指標

家づくりではどうしても外観や内装、間取りなどに気を取られがちですが、忘れてはいけないのが住まいの「性能」。
なぜなら、住まいの住み心地や安全性は「性能」に大きく左右されるからです。
性能の指標にはさまざまなものがありますが、特に数値化しやすく、比較検討しやすいのは次の3種類です。

性能

断熱性
(Ua値)

気密性
(C値)

耐震等級

概要

断熱材などによって室内の気温を一定に保ちやすく、冷暖房の効率がアップ。快適性が増し、省エネにもつながります。

隙間を極力なくすことで、外気の侵入を予防。断熱と組み合わせることで、より「冬暖かく、夏涼しい」家になります。

地震への耐久度。数百年に一度発生する地震(震度6〜7)に対抗できるものが「等級1」。「等級2」はその1.25倍、「等級3」は1.5倍の大きさの地震に対抗できます。

判断基準

数値が小さいほど高性能で、H25年省エネ基準で飯田地方では0.75(W/㎡・K)以下で高性能とされます。

数値が小さいほど建物に空いた隙間が小さく高性能。一般的に1.0(c㎡/㎡)以下で高性能とされます。

「等級2」があれば安全性はかなり高いと言えます。「4寸の大きい柱だから丈夫」という会社がよくありますが、柱だけでは耐震性を保証できません。

平成25年省エネ基準のUa値基準値:
北海道<0.46> 東北地方(北)<0.56> 飯田<0.75> 東京ほか四国九州<0.87>

気密C値について:
HPで公開されている数値は平均値、参考値とビルダーによって様々です。
プレハブ工法でも現場の施工品質によって異なるため、一棟毎の現場気密測定が好ましいでしょう。

また、エネルギーに関する先進的な指標として注目を集めているのが、次のふたつです。

 ■一次エネルギー消費量:建物全体のエネルギー消費量をあらわす数値です。
 ■BELS:建築物のエネルギー消費性能の表示に関する指針「家の燃費」の数値です。

そのほか「遮音性能」や「耐火性能」などさまざまな指標があります。担当者と打ち合わせしながら、どの性能を重要視するか決めていきましょう。

また、シックハウス対策やバリアフリーなど、健康面への配慮も重要です。
自然素材やフォースター建材を使っていますから安心、と安易なことを言われる会社も多いですが、自然素材やフォースターを使っていても施工する際の接着剤やのりなどに化学薬品が含まれており、それらが原因となってシックハウス症候群やアトピー性皮膚炎を引き起こす可能性があります。
フォースターは化学薬品が基準値以下というだけの表示ですので、集まれば害が出てくることも十分にありえるのです。

家が安くても「燃費」が悪いと結局割高?


一般的な住宅と高性能住宅の光熱費の差額は、場合によっては毎月平均1万円〜2万円ほど発生します。25年間住めば、300万円の差です。ローコストで一般的な住宅を建てても、光熱費を考えると高性能住宅の方が割安、ということも考えられるのです。加えて、高性能住宅は住み心地や耐用年数の点でも優秀ですから、コストパフォーマンスの面では確実に優れていると言えます。

光熱費などに関わるエネルギー性能については、まだまだしっかり数値化している業者は少ない状況です。一次エネルギー消費量やBELSといった新たな指標に取り組もうとしている、前向きな会社を選びたいところですね。